子どもの頃にフルートを8年ほど続けていた私が、24年という長い長いブランクを経て、2022年の夏から再始動。新しく楽器まで買っちゃって浮かれながらのレッスン再開。
そんな、9ヶ月間練習を続けてみた私の、微々たる進化を記録したいと思います。
数回に分けてお届けです。
練習時間は、週4回各3時間ほど。
楽器を総銀製のものに買い替えたら、音がスカッと抜けてパワーアップ。
2022年の8月からスタートしたフルートの練習。
はじめの頃は、楽器を構えてずっと同じ姿勢でいることすらひぃひぃ言っていたヘタレっぷり。
子どもの頃にお稽古と練習をしていた時の記憶に「しんどい」なんて感覚は一ミリもなかったのに、大人になるともうダメですね。すぐに弱音を吐いてしまう。やっぱり子どもって、無限の体力があるのだなと思いながら練習を続けました。
とにかくすぐに疲れて苦しくなってしまうので毎日1時間も練習できなかったのだけど、それでも頑張れたのは「楽器を買い替えてから、音の鳴りが良くなって浮かれてたから」という理由。
けれど体力面や肺活量、高速パッセージ、今までできていたことが全くできなくなり、10代の頃の自分に追いつけるように頑張りました。亀のスピードでの日々の練習ですが、9ヶ月でどれほど進化できたのかを記録したいと思います。
まずは体力面の進化のお話から。
24年ぶり再始動直後は、15分の練習でも酸欠だった。
9ヶ月も練習をしていると、息の使い方を思い出してきて何時間でも吹いていられるんですけどね。
再開したばかりの去年の夏は、、楽器を洋銀のC管から総銀のH管にした(重たくなったのと、楽器が長くなった)ことも相まって、疲労困憊、、、。
腹式呼吸ってなんでしたっけ??の状態だったので、息の使い方の燃費の悪さが「昭和のガソリン車(私)vs トヨタのプリウス(先生)」くらいの差があり、毎日酸欠でした。
9ヶ月前は、たったの40分のレッスンでも倒れ込みたくなるしんどさ。。
中学生の頃は体育会系の部活並みに猛特訓しても大丈夫だったのに、、!!
信じられないほど何もできませんし、しんどかったです。
フルートがこんなにもしんどい楽器だったなんて、、大人になって初めて知りました。
それでも半年ほど練習を続ければ腹式呼吸もマスターできて(?)、燃費のいい息づかいもできるように。
この9ヶ月間で、完全初心者〜中級者一歩手前くらいの気分をバババーっと味わうことができたので、フルートを教える時にも初心者さんの気持ちがわかる、、、という素晴らしい体験ができました。
フルートを始めたばかりでしんどい、、疲れるといった状態の方、、あともう少ししんどい練習を踏ん張ってみてください。続けていれば必ず軽々と吹ける日が来ます!
腕の筋力がついた、、という話。
そして、フルートといえば他の楽器にはない独特なフォーム。。
木管楽器はほぼ縦に構えるので腕の負担は少なめ。重たいサックスにはストラップが装備。。しんどそうなバイオリン、ビオラも肩とアゴで支えられるし。。(あっ、トロンボーンあたりは前に構えるけど長いのでしんどうですね!)
色々な楽器がありますが、フルートはなんてったって、、、
左手の人差し指の付け根
アゴ
の3点で支えないといけない、、しかも姿勢良く、両腕を長時間上げていないといけない、、というなんともスパルタな体育会系楽器。。
二の腕が鍛え上げられていきます。
30代半ばから何故か太くなってくる憎き二の腕の脂肪、、!!これをどうにかしたいという方には効果的かもしれません。
長年フルートを続けている方は、もう慣れてらっしゃるので、プラスアルファでお肉がつく方もいますが、フルートを始めたての人間にとってはただただ、、、筋トレ!!
世の中の全ての人に是非とも体験してもらいたい、見た目とは裏腹なこのハードな楽器の実態を。。
初心者さんはまず、この姿勢を保つことがヘビーで、筋肉痛になるんです。なんなら全身疲労です。
私も昨年、この筋トレ地獄を乗り越えて今があります。
いつの間にか二の腕は引き締まりました、、。
証人はにしおさんです。
引き締まっていました、ユキちゃん。
せやろ。自分でもびっくりよ!
運動がそれほど得意ではなくても、半年も続けたら筋力は付くのだな、、と。
筋トレに関して、人生で初めての成功体験をしました。
筋トレをはじめた人が病みつきになるのは、こういうことなのか、、という感覚が初めてわかりました。進化していく自分の姿と体力がうれしくなって、もう、、やめられない止まらない、です。
肺活量に続いて、筋力でも「しんどい」と思うことがなくなりました。
余談ですが
プラスチックのフルートもあります。
そんなに楽しく体力がつくのなら、私もやってみたいと思う人もいるかもしれませんが、なんせ楽器というのは初めの一歩がお高い。
ジムやヨガのように気軽に始められるお値段ではないのが楽器の難点。ピアノの場合は、電子ピアノやキーボードなど、お安いお値段で遊べるものが多く存在するので身近な楽器だと思うのですが、フルートなんて触る機会も吹いている知人探しも難しいですよね。
なのでどんなものなのか知る機会すらない、それがフルートだと思います。
未来に無限の可能性を秘めたお子さんたちは別として、大人のみなさんでしたら初めの一歩として気軽に試すという意味でこんなものもあります!
プラスチックのフルートです。続くかどうかもわからないことにいきなり10万円は高いと思うんです。もっとうまくなりたい、だとか、本物の音色を奏でてみたと思えるほど好きになったら、ステップアップする、それでいいんじゃないかなぁ、と。
こちらのNUVO、一度吹いたことがあるのですがオカリナのような素朴でまろやかな音質でした。そして、めちゃくちゃ軽い!お手入れも楽なので、おすすめです。
最後に。
トレーニングや筋トレ嫌いでも、フルートなら楽しく体力がつくということを実感。成長の速度は子どもと違ってものすごくゆっくりですけど、1年前の自分とは全くの別人と言っていいほど体力がつきました。大人になってからのお稽古の方が、しっかりと深掘りをしたくなりますし、ただただ楽しいです!
それでは、続きはまた今度〜!