【復刊】「テムズとともに 英国の二年間」徳仁親王|心がほっこりとする素敵な書籍でした

令和の時代になる前から興味があった書籍が、今年復刻版として発売されました。

もう何年も古本をずっとウォッチしていたのですが、令和になった瞬間に一万円越えになってしまい、、う〜ん!!!と迷いに迷って、気づけば令和5年に。。それでもやっぱり読みたい!と思っていたある日、毎日立ち寄る本屋さんにてたまたま視界に入った文字が「テムズとともに」でした。

えっ!!!!と、二度見をして即、購入。夜更かしをしながら一気に読みました。

オックスフォード大学で過ごした2年間。はじめての経験がたくさん詰まった心がほっこりするお話をやっと拝読することができ、満足しています。

一体、なんでそんなに何年も古本をウォッチするほど読みたかったのかというと、天皇陛下ご本人が、イギリスのオックスフォード大学へ留学していたときの記録をまとめた、ユーモア溢れる素敵な書籍であろうと推測できるレビューがあったんです。

「読まずにはいられない面白い出来事」がたくさん書かれていたんですね。中でも衝撃的だったのが、こちら。

初めてここを使用した時に大失敗をしでかした。私は手順どおりに機械の中に洗濯物を入れ、洗剤を注ぎ、お金を入れた。四十分ほどで出来上がると聞いていたので、四十分後に再び地下のローンドリーに行ってみた。すると、あたりは泡だらけである。よく見ると泡は明らかに私が使用した洗濯機から流出している。そばにはあきれ顔の一人の学生がいた。「これは、君のか。泡があふれているよ」と彼は言った。洗濯物の詰めすぎであった。

『テムズとともに──英国の二年間』徳仁親王著 「5|オックスフォードでの日常生活」より一部抜粋)

天皇陛下が
初めての洗濯で
泡だらけ・・・

これは読まずにはいられない、、そう思ったのがきっかけでした。

自由に、けれど何もかも自分でやらなければいけない世界で育った私たちにとっては当たり前のことでも、皇室という特殊な環境で生まれ育った方々にとっては、全てが新鮮で初めての体験だったりするわけです。

それでも全ての出来事、体験をプラスに捉え、ユーモア溢れる表現で思い出を語り、読者もついついクスッと笑ってしまうような文章を綴るお人柄が本当に素敵だな、そう思いました。

その他、雨の日に傘を盗まれた際のお話でも、盗んだ人に対して「少なくとも自分の傘は役に立ったんだ」という発想の転換、その、、凡人には到底辿り着けない悟りの境地にも感銘を受けました。

私だったらきっと、きぃ〜!!となっているはず。そんなことはさておき、、、

日本人からしてみたらありえない出来事や珍事件が盛りだくさんのイギリスでの暮らし、読んでいてとても楽しい一冊です。

これから留学をして、海外で学んでみたいと思っている方や、そのご家族の方にもオススメです。

心を洗いたい時にまた読もうと思います。

それではまた〜!

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